顧客の創造

2013年に野球部のマネージャーともえキャラをまじえたドラッガーの実践本が大ヒットしていましたが、みなさまはドラッガーという人をご存知でしょうか。私は、ドラッガーの本をかなり読んでおりまして、その柱は、顧客の創造とイノベーションという部分ではないかと思っております。もちろん、ドラッガーはコンサルタントや経済学者ではなく、社会生態学者と名乗っておりますので、人によってドラッガーのどこを読むか、どこが重要に感じるかは違うと思います。
ドラッガーのいう顧客の創造とは、企業の目的と同じであるといいます。 企業自らが市場を創造し、未来を創り出していかなければならないと解いています。そのうえで、さらに顧客は自分の欲求を知らないといっています。このことから、顧客にどんなサービスが必要ですかなんて聞くのは有効でないということがいえますね。そして、顧客の創造といっても、いきなり大きなお客さんを考えるのではなく、1人のニーズを満たすことを考えていけば、そこに可能性があるのではないでしょうか。

イノベーション

ドラッガーの使うイノベーションという言葉は、特に定義付けはされていませんので、新しい価値を創造することと捉えればよいと思います。そして、イノベーションをするための7つの機会として、予期せぬこと、ギャップ、ニーズ、産業構造の変化、人口構造の変化、認識の変化、新しい知識をあげています。ドラッガーのよいところは、普遍的な法則をわかりやすい言葉でまとめているところだと思います。それゆえにドラッガーの思想というのは、今後とも引き継がれていくものでしょう。 企業経営とは、社会の幸せを追求していくことといえそうですね。日々の売上のことばかり考えているとつい忘れてしまいがちです。たまには、ちょっと堅い経営本を読むのはどうでしょうか。ふと気付かされることがあるかもしれませんね。